EDMはEDMでもしっとりと繊細なミュージックを聞きたいなら、この人ジェイムス・ブレイク。
そんな彼のおすすめの曲を紹介したいと思います。
James Blakeとは?
1998年イギリスのロンドンで生まれる。2007年に初めてロンドンのクラブ”FWD>>”(フォワード)へ行ったことにより、クラブミュージックに対して大きな感銘を受け、自身でクラブミュージックを作りたいと強く願うようになる。そして、2009年6月、自身の寝室でレコーディングされたシングル『Air & Lack Thereof』をリリースし、音楽家としてのキャリアをスタートさせた。2010年、EP『CMYK』をリリース。これがラジオを中心に話題になり、同年11月、ファイストのカバーである『Limit to Your Love』をリリースし、全英シングルチャートで最高47位を記録した。そして、満を持して2011年に1stアルバム『James Blake』をリリース。
2013年に2ndアルバム『Overgrown』をリリース。
2016年に3rdアルバム『The Colour in Anything』をリリース。
2019年に4thアルバム『Assume Form』をリリース。
2021年に5thアルバム『Friends That Break Your Heart』をリリース。
James Blakeのおすすめ人気曲、代表曲、アルバム
The Wilhelm Scream(収録アルバム:James Blake)
とにかくリフレインしているI’m falling, falling, falling, falling.のフレーズが心にひっかかる曲。曲自体も、今の自分に迷っている自分についての歌で、とにかく自省的な雰囲気が随所に感じられます。この内向的に自分の世界を深化していくのが、ジェイムス・ブレイクの素晴らしいところですよね。
I Never Learnt to Share(収録アルバム:James Blake)
My brother and my sister don’t speak to me,but I don’t blame them.の繊細でなおかつ妙な哀愁を漂っているこのフレーズを中心に曲は続いていきます。妙にレトロスペクティブなシンセノイズが心に染み入ります。後半部の怒涛のノイズパートは必聴ですね。
Limit to Your Love(収録アルバム:James Blake)
カナダのシンガーソングライター、ファイストのカバー曲。ブレイクの繊細な歌声に、まるで音の粒が少しずつ溢れ出行くかのように小出しに出てくるメロディのマッチが素晴らしいですね。
A Case of You(収録アルバム:James Blake)
カナダのシンガーソングライター、ジョニ・ミッチェルのカバー曲。
unluck(収録アルバム:James Blake)
とにかくダークな雰囲気を帯びている曲。妙にレディオヘッドみを感じますね。とにかくシンセノイズの音ですかね、一番不気味に感じるのは。歌声も含めて色んな音が際限なく襲ってきます。
Retrograde(収録アルバム:Overgrown)
R&Bのようなリズムに、ジェイムスブレイクの繊細なボーカルが、滑らかに乗っかています。後半部にかけての盛り上がり、そして最後にまた静寂へと戻っていく一連の展開も素晴らしいです。
Life Round Here(収録アルバム:Overgrown)
妙に籠った音のキーボードの旋律が、この曲の土台として空間の広がっていく様子をうまく表現できている気がします。終盤のエッジがかかっていくノイズもいいですね。
Overgrown(収録アルバム:Overgrown)
2ndアルバムでさらに音の深みを増し、静寂な世界に広がる地平線が音だけでイメージできます。とにかくぼんやりとしていますが、それでも徐々に視界が開けていく、そんな感じです。
Timeless(収録アルバム:The Colour in Anything)
掴みどころのない音たちによる饗宴といったところでしょうか。特に終盤のサイケデリックなノイズパートは、今までになかったジェイムスブレイクの新たな世界観を見せてくれます。なんというか、妙に情緒不安定さを感じる曲です。
Modern Soul(収録アルバム:The Colour in Anything)
なんだか魂が開放されていくかのような幻想感を感じる曲。金属音のようなノイズが響き渡る中盤部分の妖艶さはジェイムスブレイクならではの世界ですね。
Radio Silence(収録アルバム:The Colour in Anything)
3rdアルバムのオープニングナンバー。ジェイムスの繊細で優しい歌声が静寂の中を響き渡っていきます。ハウリングしているバックのそよ風のようなメロディが幻想感を無限に表現しています。まるで霧の中を彷徨っているかのような、終わりの見えない無限の世界がそこには広がっています。
If the Car Beside You Moves Ahead(収録アルバム:)
逆再生の音源を使うことにより、とにかく不気味でダークな世界をうまく構築しています。まさに静寂の世界の陰の部分を感じさせてくれます。メロディ自体はスローですが、なぜかかなりの疾走感を感じさsてくれる不思議な曲ですね。
Mile High (featuring Travis Scott and Metro Boomin)(収録アルバム:Assume Form)
今を時めくラッパーでもあるトラヴィス・スコットとメトロ・ブーミンとコラボした曲。
トラップ寄りの出来となっていますが、トラヴィスのメロウなラップとジェイムスブレイクのファルセットおよび電子音のさざ波空間がしっかりと曲を良いものにしています。
Don’t Miss It(収録アルバム:Assume Form)
全体的にしっとりですが、最後に少し光が差し込んできたかのような曲展開です。
内省的な世界観の音楽が多い彼ですが、この曲では自分の殻に閉じこもりすぎず外の世界にも目を向けようということを歌っています。
Barefoot in the Park (featuring Rosalía)(収録アルバム:Assume Form)
フラメンコの歌姫絵あるロザリアをフィーチャリングした曲。哀愁を帯びながらリズミカルなサビのビートが心を静かに踊らせてくれます。
Say What You Will(収録アルバム:Friends That Break Your Heart)
成熟したジェイムス・ブレイクの優しくもダークな世界観が陶酔的でいいですね。
ボーカルすらも楽器として入念に音作りしているのが素晴らしいです。
Famous Last Words(収録アルバム:Friends That Break Your Heart)
長い迷宮を彷徨いながらも徐々に感情の核に迫っていくような曲です。
Life Is Not the Same(収録アルバム:Friends That Break Your Heart)
力強いコーラスやピアノと静寂なメロディの静と動が心を揺さぶります。
まとめ
個人的にまず聞いてほしい曲。アルバム
1stアルバムのJames Blakeから聞くのがいいと思います!
おわりに
いかがだったでしょうか。EDMが全盛の現状で、ダブステップでありながらもこのようなしっとりとした静寂の世界を構成する彼の独特な世界観は素晴らしいものではないでしょうか。エレクトリックミュージックを堪能したい方は、ぜひジェイムス・ブレイクも聞きましょう!
James Blake好きにおすすめのアーティスト
Flying Lotus
James Blakeと若干、音楽のジャンルは違いますが、とにかく緻密な電子音により構築された世界観、シンセノイズによる一般人には理解不能構築不可能な世界観を作り上げているという共通点的に、フライングロータスも気に入るかと思います。
コメント
James Blakeの名前はちらほら聞いていたけれど、取っつきにくくてスル―していました。ティーパックさんのページを読んでから思いきってThe Colour in Anything(ここはアドバイスに従いませんでした)を買い、聴いてすぐに世界に惹きこまれました。その後、ファーストとセカンドも買い、今、聴きこんでいます。この人の曲を聴いた後と前では、今まで自分が聴いていたものの聞こえ方が変わってしまいました。なんか、フェーズがいくつも上がったようで、過去のものが古く感じるようになってしまったのです。すごいアーティストですね。教えてくださって、ありがとうございます。