Doja Catの感想、ライブレポート(2025年 Kアリーナ)

2025年12月15日(月)、有明アリーナで開催された新世代のポップクイーンにしてラップスター、Doja Cat(ドージャ・キャット)の来日公演に行ってきたので、ライブレポートを書きたいと思います。

今回は平日ということなので、仕事を終わらせてから横浜へと向かいました。

新世代のポップクイーンにしてラップスター、ドジャ・キャット。 そんな彼女のおすすめの曲を紹介したいと思います。 Doja Catとは? ...

SAILORR

会場に到着するとちょうどライブの終盤でした。
女性ダンサー2人を従えて、場を良い感じに暖めていました。

Doja Cat

定刻になると、会場が暗転し、バックミュージックが流れながら変幻自在のスタイルで世界を翻弄し続けるドージャ・キャットが、グラムパンク調の奇抜な格好で有明アリーナに大歓声とともに降臨しました。
一曲は赤い照明で会場を照らしまずは小手慣らしにCardsからスタート、しゃれおつなバックバンドを従えてしっとりとスタート。そこから、SZAとのコラボソングのKiss Me More。「やっと会えた」という多幸感で会場全体が満たされた瞬間で、観客もしっかりとシンガロングを必死にします。
ここからノンストップのダンスセクションで一気に会場のボルテージは最高潮へ達しました。
Get Into It (Yuh)では、高速ラップとコミカルな振り付けのギャップで魅了し、Womanではアフロビーツのリズムに合わせて腰を揺らす官能的なダンスを披露。ダンサーたちとの一糸乱れぬフォーメーションは圧巻で、彼女が単なるラッパーではなく、トップクラスのパフォーマーであることを証明してくれました。
今回のセットリストは、最新作『Vie』からの新曲と、これまでの大ヒット曲が巧みに織り交ぜられた構成でした。
Agora Hillsでは、熱々だった会場の空気が一変し、ドリーミーな紫のライトに包まれ冷めていきました。90年代R&Bを彷彿とさせるメロウなトラックに、ドージャの甘い歌声が乗る。観客も手を左右に振りながら、心地よいグルーヴに身を委ねて、ラップパートでの少し気だるげなフロウが、ライブならではの生の質感を強く感じられました。
Ain’t Shitもけだるいメロディながらもコミカルな歌詞で、観客も一緒にシンガロング、「Go Get A Fucking Job」を叫ぶ盛り上がりは今回のライブ随一でした。ここから、中盤のハイライトともいえるPaint The Town Red。イントロのホーンが鳴った瞬間、地鳴りのような歓声がKアリーナを揺らし、「Bitch I said what I said」のリリックを会場全員で叫ぶ一体感は凄まじく、ステージ上のドージャも悪魔的な笑みを浮かべながら、圧倒的なカリスマ性で空間を支配。照明が真っ赤に染まる中でのパフォーマンスはカリスマそのものでした。
Need to Knowでは宇宙的な浮遊感とセクシーさが混ざり合い、Doja Catもまるで猫のような振る舞いになり、ステージ上を寝そべったりしていました。
Demons、Tia Tameraからライブはハードな展開へとなっていき、ドージャはステージを暴れ回るようにラップを叩きつける。
Boss Bitchでの疾走感は最高潮に達し、会場は巨大なクラブと化した。彼女のラップスキル——リズムの正確さ、滑舌の良さ、そしてパンチラインの威力——が最も輝いていたセクションでした。
そして、ラストは彼女の代表曲ともいえる、Say Soでハードな雰囲気を雪解けさせて一気にドリーミーな雰囲気へと様変わり。会場は多幸感へとつつまれてディスコチックでエモーショナルなナンバー、Jealous Typeでライブを締めくくりました。

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