KING CRIMSONの最後の来日公演の感想(12月7日(火) SHIBUYA BUNKAMURAホール)

king crimson
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はじめに

今年の2021年12月7日に約2年ぶりの単独海外アーティストのライブを見に行ってきたので、その感想兼ライブレポートを書きたいと思います。

ライブがはじまるまで

ちょっと早めの18:30開演だったので、仕事で午後休を取り18:00にSHIBUYA BUNKAMURAに会場入り。ここでのライブは2015年の12月にみたKING CRIMSONのライブ以来なのでちょうど6年ぶり!(時が経つのが早い、、!)
あのライブは初っ端から21st Century Schizoid Manを披露して、まったく予想してなかったのとその最初の入りのトリプルドラムのドラムロールの衝撃で、今まで見た人生のライブの中でもトップレベルのショックでしたね、いやほんとに。
会場はコロナ対策もあり、入り口では受付の方が荷物検査や事前アンケートの照合等を入念にやっており、ここからも主催のCreative Manの本気を感じました。
知り合いである先輩と二人で見に行く手はずだったので本来であれば連番の席で観覧したかったのですが、コロナ対策もあり一人一枚、原則本人というルールでしたので別々で買い、また席も別々でした。
始まる前にホール内を見渡すと、オーチャードホールの内装、6年前と同じくキングクリムゾン独特の機材、カメラ撮影禁止およびベースのトニーがカメラを取り出すまで撮影禁止の看板と監視員の存在に6年前のライブを思い出し懐かしい気持ちになりました。
クリムゾンのライブは途中で抜けると曲が終わるまで再入場できないので、トイレも入念にすましいざ開演を待ちました。

ライブ

徐々にメンバーが入っていきそれぞれが所定の位置に付きます。相変わらず全面トリプルドラムの構成は独特かつ圧巻だなぁと。
最初はDevil Dogs of Tessellation Rowからスタート。The Element of King Crimson Tourでも聴いたなぁと思いつつ、少しずつボルテージを上げていき、2曲目で太陽と戦慄Part1が号砲を上げる。この曲というかシリーズのしっちゃかめっちゃかなプログレッシブな感じが大好きなのでここで暖まっていたのもあり、一気にテンションマックスに。
そこからNeuroticaのパンクな雰囲気にすっかりサイケな雰囲気になり、かと思うとしめやかなテンションでクリムゾンキングの宮殿をダークに展開。このなんともいえないダークだけど厳粛なムードもたまらない。というかよく聞くとベースラインめちゃくちゃかっこいいんだなと。そしてここを皮切りに一気に新旧のヒット曲のスパート。The ConstruKtion of Lightで不思議な感覚になった後、Indiscipline,Peaceでヘヴィーなロックを嗜む。One More Red Nightmareでポップに盛り上がり、Redではその飽くなき展開のリフを楽しみました。
そして終盤では待望のEpitaphがスタート。本当に心にしみるバラードでここまでの怒涛の展開の疲れが一気に癒されていきました。次にTony’s CadenzaのBGMを流している最中にここで自分の天啓というか未来予知能力が開眼し、こっから21stの流れだろうなと思い静かにその時を待ち、その予想通り21st Century Schizoid Manがスタート。この曲のトリプルドラムは相も変わらず圧巻でしたし、ほかの楽器陣の精力的な演奏もボルテージマックスでした。
ここで15分の小休憩が挟まり、みんなトイレへと向かいました。第2部ではDrumzillaからスタートし、Level Fiveや太陽と戦慄part2といった渋い選曲で楽しませてくれました。
そして最後のアンコールでは、Starlessを披露。オーチャードホールに激しい静と動の世界が形成されました。

おわりに

2年ぶりともいえる海外アーティストの生演奏のライブでしたが、大満足でやっぱりライブっていいなぁということを再確認できました。2022年はさすがに前と同じレベルになっていると思うので、これからのライブ生活を楽しみたいと思います。
このコロナ禍という下らない茶番の中、見事に実現してくれたクリエイティブマン、および来日してくれたキングクリムゾンには感謝です。