プログレッシブ・ロックの祖ともいわれているキングクリムゾン。
そんな彼らのおすすめの曲を紹介いたします。
King Crimsonとは?
1968年、ジャイルズ兄弟(マイケル・ジャイルズ、ピーター・ジャイルズ)とロバート・フリップの3人によるバンド「ジャイルズ・ジャイルズ&フリップ」から発展し、その後メンバーの加入・脱退を繰り返し、1969年にKing Crimsonという名前で結成し、そのままデビュー・アルバム『クリムゾン・キングの宮殿』を発表しました。それは今後のロック・ミュージックを左右する雛形が詰まったと言える作品で、業界からも非常に高い評価を得ました。(逸話としてアビーロードの1位を蹴落としたアルバムといわれているが、本作は最高全英5位なのでガセです。)
その後、マイケル・ジャイルズも脱退し早くもオリジナルメンバーはロバート・フリップのみになり以降はロバート・フリップを中心にメンバーが変動的なバンドとなります。
1970年代初頭はメンバーの激しい入れ替え等もあり、世間的なヒットは生まれなかったが1971年に出した4thアルバム『islands』のあたりから立て直していき、中盤になると、1973年に5thアルバム『太陽と戦慄』、1974年に6thアルバム『暗黒の世界』、7thアルバム『レッド』と立て続けに名盤をリリースし再びバンドは勢いを取りバンドとしてのピークを迎えるも、再度メンバー同士のいざこざが再燃し、結局1975年に一度解散します。
1981年に時代がニューウェーブに乗っかってきたときに再結成を果たし8thアルバム『Discipline』をリリースし、ライブ活動も行うが1984年に再度解散。
1994年に再結成し11thアルバム『THRAK』をリリース。
2004年に活動停止に入り、2013年に再始動しそこから精力的にライブ活動を続けていましたが、2021年にツアーでのライブは日本公演を持って最後になることが示唆されました。
King Crimsonのおすすめ人気曲、代表曲、アルバム
21st Century Schizoid Man (including Mirrors)(収録アルバム:In the Court of the Crimson King)
キングクリムゾンの代表曲にしていつ聞いても先鋭的な曲。エフェクトのかかったボーカル、ギターとサックスの不協和音、中間部からもくもくと変則的なリズムを走り続けるベース、そして怒涛の展開に発破をかけるドラムとどれが欠けてもこの曲は成り立たないです。
プログレッシブな展開はまさに21世紀の狂気です。
Epitaph (including March for No Reason and Tomorrow and Tomorrow)(収録アルバム:In the Court of the Crimson King)
タイトルの碑銘(エピタフ)という名前の通り、哀愁感漂うドラマティックなバラードです。
メロトロンが静かに鳴り響く中、こだまするグレッグのボーカルは聞いているだけで涙が出てきます。
まさに心を震わせてくる慟哭です。
The Court of the Crimson King (including The Return of the Fire Witch and The Dance of the Puppets) (収録アルバム:In the Court of the Crimson King)
構成豊かでゴージャスな曲。そのダークな雰囲気は神秘的な宮殿に囚われているかのようです。
荘厳なコーラスとシンフォニックなメロトロンのパートのコントラストが美しいです。
I Talk to the Wind (収録アルバム:In the Court of the Crimson King)
夢心地のような浮遊感たっぷりな曲。フルートがいい味を出しています。
その爽快さはまるでそよ風です。
Moonchild (including The Dream and The Illusion) (収録アルバム:In the Court of the Crimson King)
切なく悲しいメロディに満ち溢れた哀愁漂う前半のボーカルパートと幻想的な後半のインプロヴィゼーションパートがまさにプログレッシブです。
In the Wake of Poseidon (including Libra’s Theme)(収録アルバム:In the Wake of Poseidon)
アコースティックギターとメロトロンが心にしみる名バラードです。
Islands(収録アルバム:Islands)
ピアノ、サックス、フルート、オーボエ、コルネット、メロトロン、ギター等の多彩な楽器がメロディを奏でるクラシカルな音楽につい心を奪われてしまいます。
Larks’ Tongues in Aspic, Part One (収録アルバム:Larks’ Tongues in Aspic)
太陽と戦慄のPart1。カオスという言葉はこの曲のためにあるのかというくらいの支離滅裂っぷりですが、それでもどこか一貫した美しさを見出せます。
とにかくリズムの変調っぷりは凄まじいわ、サウンドは多彩だわでとどまることを知らない曲です。
Larks’ Tongues in Aspic, Part Two (収録アルバム:Larks’ Tongues in Aspic)
太陽と戦慄のPart2。Part1で好き勝手暴れたのを反省したかのようにカオスっぷりは影をひそめるものの、以前にもましてヘヴィーなリフが印象的です。
Fracture(収録アルバム:Starless and Bible Black)
プログレバンドらしい、圧倒的なテクニックとインプロヴィゼーションを体感できるインストナンバー。
感情と理論が爆発して混沌と秩序が素晴らしい共存をしています!
The Night Watch(収録アルバム:Starless and Bible Black)
美しくも儚いバラード。美しい旋律は感涙モノです。
Red(収録アルバム:Red)
虚無に満たされていながらもひたすらアグレッシブでそしてヘヴィーなチューン。
重苦しい重低音に狂ったように何度も繰り返されるリフを聞いているうちに心がまさに真っ赤に染まっていきます。
Starless(収録アルバム:Red)
まさに一大抒情詩ともいえるアーティファアクト。
哀愁たっぷりのまさに暗黒な前半から、怒涛に盛り上がっていきまるで流れ星のように光が一気に差し込んでくるかのような後半部分でスパートしていき最後はまた闇へと戻る感じがたまらないです。
One More Red Nightmare(収録アルバム:Red)
キングクリムゾン基準ではかなりポップで明るい雰囲気の曲、ハンドクラップが陽気ながらもどこか不気味なテイストをつけ足していていいですね。
Fallen Angel(収録アルバム:Red)
ジョン・ウェットンの渋いボーカルに哀愁を帯びたサウンドが妖しいくらいにマッチしています。
ヘヴィーでメランコリーながらも最後には癒しというか救いがある、そんな感じの曲です。
Elephant talk(収録アルバム:Discipline)
遊び心溢れるポップな曲。ブリューのギターがいい味出してますね。
Indiscipline(収録アルバム:Discipline)
ギターがもたらすヘヴィーな緊張感の中、迫力のあるパーカッションがかっこいいです。
VROOM(収録アルバム:Thrak)
不穏で奇妙なサウンドの中、切り裂かれるリフがかっこいいです。
The ConstruKction of Light(収録アルバム:The ConstruKction of Light)
変則的なアルペジオが奇妙な世界へと誘ってくれます。なんていうか迷宮に迷い込んだかのような気分にさせてくれます。
Level Five(収録アルバム:The Power to Believe()
ヘヴィで緊張感のあるインストナンバー。パーカッションもかっこいいですね!
まとめ
個人的にまず聞いてほしい曲。アルバム
デビューアルバムにして衝撃的なあるばむのクリムゾンキングの宮殿から聴きましょう!
おわりに
いかがだったでしょうか。プログレッシブロックの元祖だけあってとにかく衝撃的なバンドでしょう!
これを機にぜひキングクリムゾンを聞いてみてください。
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