ミニマルでグルーヴィーなサウンド、ユーモアあふれるライブパフォーマンス、そして型破りなプロモーションが人気のヴルフペック。
今回はそんな彼らのおすすめの曲を紹介したいと思います
Vulfpeckとは?
2011年にアメリカ・ミシガン州で結成されたファンクバンド。リーダーのJack Stratton(ジャック・ストラットン)を中心に、Theo Katzman(セオ・カッツマン)、Joe Dart(ジョー・ダート)、Woody Goss(ウッディ・ゴス)らが主要メンバーとして活動しています。
大学時代に共に音楽を学んでいた彼らは、伝説的なリズムセクションを擁するモータウン・レコードのスタジオバンド「The Funk Brothers」にインスパイアされ、ミニマルなファンクを追求するバンドとしてスタートしました。
2011年にデビューEP『Mit Peck』を発表し、その独特なDIYスタイルとユーモアのあるアプローチで注目を集め、2014年には無音のアルバム『Sleepify』をSpotifyにアップロードし、ストリーミングの再生数だけで資金を集めるという奇抜な手法で話題になりました。
2019年にはニューヨークのMadison Square Gardenでの単独公演を成功させ、インディーズバンドとしては異例の規模のライブを実現。その後も『The Joy of Music, The Job of Real Estate』(2020年)、『Schvitz』(2022年)を発表し、継続的に活動を続けています。
Vulfpeckは、クラシックなファンクを現代的な視点で再構築し、ミニマルな編成で極上のグルーヴを生み出すバンドとして、世界中の音楽ファンやミュージシャンに影響を与え続けています。
Vulfpeckのおすすめ人気曲、代表曲、アルバム
Beastly (収録アルバム:Mit Peck)
ファンクミュージックの魅力を凝縮したようなインストゥルメンタルトラックです。
この曲は、Vulfpeckの特徴であるミニマルでグルーヴィーなサウンドが際立っており、聴く人を自然と踊り出したくなるような高揚感を与えてくれます。シンプルながらも中毒性のあるグルーヴィーなリズムセクションが、曲全体を牽引しています。
Wait for the Moment (収録アルバム:My First Car)
Vulfpeckの代表的なスローファンクナンバーであり、スムーズなグルーヴと温かみのあるメロディが特徴の楽曲。Joey Dosikのソウルフルなボーカルが心地よく、ノスタルジックな雰囲気を演出しています。歌詞は日常の小さな希望や夢を描きながら、聴く人の心に寄り添うような優しさを持つ。メロディはシンプルながらも洗練されており、控えめなリズムセクションが楽曲全体を優雅に支えています。
1612 (収録アルバム:Fugue State)
軽快なビートとキャッチーなコーラスが印象的なVulfpeckのユーモアとグルーヴセンスが詰まった楽曲。Antwaun Stanleyの力強くファンキーなボーカルが楽曲を引っ張り、リズム隊が小気味よいアクセントを生み出しています。
歌詞は特定のストーリーを持たず、音の響きや語感を楽しむスタイルになっている。ベースラインが特に際立ち、シンプルながらも病みつきになる中毒性を持っています。
Christmas in L.A. (収録アルバム:Fugue State)
ジャジーで心温まる都会的なクリスマスの雰囲気を醸し出す楽曲。スムーズなメロディとシンプルなアレンジが特徴で、ピアノと控えめなドラムが穏やかなグルーヴを形成しています。歌詞はロサンゼルスでのクリスマスの情景を描写しながら、どこか寂しげな感情を含んでいます。ホリデーソングでありながら、決して派手すぎず、落ち着いたジャズ的なアプローチが魅力となっています。
Back Pocket (収録アルバム:Thrill of the Arts)
Vulfpeckの楽曲の中でも特にポップで親しみやすいサウンドが特徴です。軽快なファンクリズムに乗せたコーラスが耳に残りやすく、60年代のモータウンを彷彿とさせるアレンジが施されています。歌詞は恋愛の駆け引きをテーマにしており、可愛らしくユーモラスな内容が楽曲の楽しさを増幅させています。メロディはシンプルでありながらも絶妙なリズム感があり、リスナーを自然と踊らせるグルーヴを生み出しています。
Animal Spirits (収録アルバム:The Beautiful Game)
ファンクとポップが融合した、軽快でポジティブな楽曲です。Antwaun Stanleyのボーカルが中心となり、キャッチーなメロディとエネルギッシュなバッキングが特徴的。歌詞は恋愛や人間関係を比喩的に描いており、明るいサウンドと相まって、聴いているだけで元気になれる雰囲気を持ちます。ホーンセクションや鍵盤のアレンジが絶妙に絡み合い、シンプルながらも完成度の高いサウンドを作り上げています。
Dean Town (収録アルバム:The Beautiful Game)
Jaco Pastoriusへのオマージュとも言える超絶技巧のベースラインが特徴のインストゥルメンタルナンバー。Joe Dartのベースが楽曲の中心となり、終始グルーヴィーなリズムをキープしながらメロディを奏でます。
ファンクとフュージョンの要素が巧みに融合しており、ミニマルながらも高い演奏技術が求められる楽曲。メロディは非常にリズミカルで、聴いているだけで自然と体が動いてしまう中毒性の高さを持ちます。
Baby I Don’t Know Oh Oh (収録アルバム:Mr. Finish Line)
レトロなソウル感が溢れる本ナンバーは、シンプルながらも味わい深いメロディが特徴の楽曲。温かみのあるエレクトリックピアノと柔らかなドラムが心地よいリズムを生み出し、ボーカルとコーラスが絶妙に絡み合います。
歌詞は恋愛のもどかしさをユーモラスに描いており、キャッチーなフレーズが耳に残りやすく、全体の構成がシンプルでありながら、グルーヴの良さが楽曲の魅力を引き立てています。
Running Away (収録アルバム:Hill Climber)
Vulfpeckの中でも特に洗練されたメロウな楽曲で、リラックスした雰囲気が特徴です。
柔らかなギターとシンセが印象的で、シンプルながらも奥行きのあるアレンジが心を落ち着かせます。
歌詞は逃避や新たな出発をテーマにしており、淡々としたメロディがその雰囲気を強調しています。
リズムは控えめながらもグルーヴィーで、聴く人を自然と引き込む心地よさを持ちます。
Lonely Town (収録アルバム:Hill Climber)
80年代のシティポップを彷彿とさせる、都会的な雰囲気を持つ楽曲です。
洗練されたシンセサウンドとファンク的なベースラインが絶妙に絡み合い、メロディが非常に心地よいです。
歌詞は孤独や都会での生活をテーマにしつつ、軽快なリズムがポジティブな印象を与えています。全体的にシンプルな構成ながらも、サウンドの質感や細かなアレンジがVulfpeckらしい遊び心を感じさせます。
Darwin Derby (収録アルバム:Hill Climber)
Vulfpeckのユーモアと高い演奏技術が詰まった、軽快なファンクナンバー。グルーヴィーなギターリフとタイトなリズムセクションが特徴的で、エネルギッシュな展開が聴く人を引き込みます。歌詞は進化論をテーマにしたユニークな内容で、ジョークを交えながらもキャッチーに仕上がっています。コーラスの掛け合いや、絶妙なブレイクが楽曲に独特のノリを与えています。
LAX (収録アルバム:Schvitz)
リラックスしたグルーヴとジャジーな要素が魅力の楽曲。
スムーズなコード進行と、心地よく流れるメロディが都会的な雰囲気を演出しています。歌詞は空港での別れや出発をテーマにしており、シンプルながらも情感がこもっています。落ち着いたリズムとシンセの響きが、全体に漂うムードをさらに深めています。
Tender Defender(収録アルバム:Clarity of Cal)
テオ・カッツマンが初めてキーボードを中心に制作に関わっています。テオのキーボードプレイが、曲に新たな色彩を加えており、Vulfpeckらしいグルーヴ感のあるファンクサウンドを基調としながらも、ソウルやジャズの要素も取り入れた、優しいムードの元多彩な音楽性が楽しめます。
まとめ
個人的にまず聞いてほしい曲。アルバム
おわりに
いかがだったでしょうか。ミニマルでグルーヴィーなサウンドがたまらないですね!ぜひヴォルフペックを聞いてみてください。
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