メロディック・デスメタル(メロデス)のパイオニアであり、攻撃的なサウンドの中に叙情的なギターメロディを取り入れ、後のデスメタルシーンに多大な影響を与えたバンドIn Flames。
そんな彼らのおすすめの曲を紹介したいと思います。
In Flamesとは?
In Flamesは、スウェーデン出身のメロディックデスメタルバンドで、1990年に結成されました。バンドの創立メンバーは、イェスパー・ストロムブラッド(ギター、キーボード)、ヨハン・ラースゲン(ギター)、カール・ナスルンド(ベース)、そしてグレン・レニャード(ドラム)でした。バンドは、スウェーデンのゴッテンボリ地域でメロディックデスメタルシーンが急速に発展していた時期に結成されました。
In Flamesは、1993年にデビューアルバム「Lunar Strain」をリリースし、その独特なメロディックデスメタルサウンドで注目を浴びました。このアルバムでは、ミカエル・スタンネ(現ダーク・トランキュリティのボーカリスト)がゲストボーカルとして参加しています。その後、バンドはアンデシュ・フリーデンをボーカルに迎え、1995年に2ndアルバム「The Jester Race」をリリースしました。このアルバムは、メロディックデスメタルのファンにとって定番の1枚となり、バンドの評価をさらに高めました。
1996年には、アルバム「Whoracle」をリリース。このアルバムでは、バンドの音楽スタイルがより独自性を持つものへと進化しました。その後もアルバムを次々とリリースし、1999年の「Colony」、2000年の「Clayman」、2002年の「Reroute to Remain」などで、さらに音楽的な幅を広げました。
2000年代中盤以降も、バンドはアルバムをリリースし続けており、2006年の「Come Clarity」、2008年の「A Sense of Purpose」、2011年の「Sounds of a Playground Fading」、2014年の「Siren Charms」、2016年の「Battles」、2019年の「I, The Mask」といった作品が発表されています。
In Flamesは、30年以上のキャリアを通じて、メロディックデスメタルのパイオニアとしての地位を築き上げました。その独自の音楽性とライブパフォーマンスで、世界中のメタルファンから高い評価を受けています。
In Flamesのおすすめ人気曲、代表曲
The Jester Race (収録アルバム:The Jester Race)
初期の傑作アルバムのタイトルトラック。「メロディック・デスメタルとは何か?」という問いへの回答がここにあります。美しくも悲しいツインリードギターのハーモニーと、土着的なメロディは、涙が出るほど叙情的です。
Moonshield (収録アルバム:The Jester Race)
アコースティック・ギターによるフォーク(民族音楽)調のイントロから始まる、初期の芸術的な名曲。激しさの中に北欧の寒さと哀愁を感じさせるインストゥルメンタル・パートの構築美は、まさに職人芸です。
Jotun (収録アルバム:Whoracle)
「イエテボリ・サウンド」の教科書とも言える曲。重厚なベースラインと、機械的でありながら有機的なツインギターのリフが絡み合います。淡々とした進行の中に、古代神話のような威厳を感じさせます。
Bullet Ride (収録アルバム:Clayman)
独特のシャッフル・ビートと、リズミカルなギターリフが印象的な曲。アンダースの歌うようなデスボイス(セミ・クリーン)が確立された曲でもあり、サビの解放感が非常に心地よいナンバーです。
Pinball Map (収録アルバム:Clayman)
カオティックで高速なギターリフと、畳み掛けるようなボーカルが痛快な疾走曲。まさにピンボールのように音が飛び交う構成で、初期の攻撃的なスタイルが好きなファンからの支持も厚い曲です。
Only for the Weak (収録アルバム:Clayman)
In Flames最大のヒット曲にして、ライブで最も盛り上がるアンセム。デスメタルとは思えないほどキャッチーで、「跳ねる」ようなリズムが特徴。ライブではアンダースの指示で観客全員がジャンプし、会場が揺れます。中期への転換点となった名盤『Clayman』の象徴です。
Embody The Invisible (収録アルバム:Colony)
イントロから炸裂する、あまりにも美しく叙情的なツインギターのメロディは、一度聴いたら忘れられないインパクトを持っています。攻撃的な疾走感がありながらも、泣きのメロディが全編を支配しており、「激しさ」と「美しさ」の対比という初期~中期In Flamesの魅力が凝縮されています。イントロが流れた瞬間にフロアが大歓声に包まれる、ファンにとっても特別な一曲です。
Cloud Connected (収録アルバム:Reroute to Remain)
バンドがモダン化へ大きく舵を切ったことを象徴する一曲。シンセサイザーを全面的に導入し、ミドルテンポでグルーヴを重視したサウンドは、当時賛否両論を巻き起こしましたが、現在では欠かせない代表曲となっています。
Trigger (収録アルバム:Reroute to Remain)
「Cloud Connected」と並ぶ、中期のモダン・ヘヴィネス路線の代表曲。サビのメロディが非常にポップで覚えやすく、ミュージックビデオではSoilworkとお互いのバンドをからかい合う演出が話題になりました。
The Quiet Place (収録アルバム:Soundtrack to Your Escape)
インダストリアル(工業的)なシンセサウンドと、重いリズムが支配するヘヴィな一曲。サビで視界が開けるようなドラマチックな展開があり、ミュージックビデオの映画のような世界観も人気です。
My Sweet Shadow (収録アルバム:Soundtrack to Your Escape)
ライブのラストを飾ることが多い、壮大でアトモスフェリックな楽曲。静寂なパートから徐々に音が厚くなり、最後は光に包まれるような轟音で終わります。In Flamesの持つ「美学」が凝縮された一曲です。
Take This Life (収録アルバム:Come Clarity)
初期の凶暴性と、中期のキャッチーさが完璧なバランスで融合した名曲。冒頭からの激しいリフと疾走感、そしてサビでの哀愁漂うスクリームが強烈なインパクトを残します。ライブのオープニングやクライマックスで演奏される鉄板曲です。
Come Clarity (収録アルバム:Come Clarity)
激しい曲が多いアルバムの中で異彩を放つ、パワー・バラード。アンダースが娘に捧げた曲とも言われており、悲痛な叫びと美しいメロディが胸を締め付けます。エモーショナルなIn Flamesの真骨頂です。
Deliver Us (収録アルバム:Sounds of a Playground Fading)
オリジナルメンバーのイェスパー(Gt)脱退後、新たな体制で発表された曲。完全にクリーンボイス主体の歌モノロックとして完成されており、その哀愁あふれるサビのメロディは、メタルを聴かない層にも届く普遍的な良さがあります。
I Am Above (収録アルバム:I, the Mask)
特にボーカルの表現力が際立つ曲。冒頭からアカペラに近い状態でアンダースの怒号が響き渡ります。モダンな音作りながらも、リフの重さは往年のIn Flamesを感じさせます。
State of Slow Decay (収録アルバム:Foregone)
「初期のIn Flamesが帰ってきた!」と世界中のファンを狂喜乱舞させた曲。往年のツインギターと疾走感、そして攻撃的なデスボイスが完全復活しており、バンドの集大成とも言える完成度です。
まとめ
個人的にまず聞いてほしい曲。アルバム
- Embody The Invisible (アルバム『Colony』)
- Take This Life (アルバム『Come Clarity』)
- Only for the Weak (アルバム『Clayman』)
おわりに
いかがだったでしょうか。In Flamesは、キャリアを通じて音楽性を変化させてきたため、聴くアルバムによって全く違う印象を受けるかもしれません。
初期の「叙情デスメタル」も、中後期の「モダン・ヘヴィネス」も、どちらも共通しているのは「泣きのメロディ」です。まずは名盤『Clayman』から入り、初期と現代を聴き比べてみるのがおすすめです。
In Flamesを聞くならおすすめの他アーティスト
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北欧のメロデスがお好きな方は
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こちらも北欧のメロデスバンドです
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