Kendrick Lamarのおすすめ人気曲、代表曲、アルバム

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2018年のグラミー賞のラップ部門を受賞するとともに、そこでのパフォーマンスで全世界を席巻し(あの明石家さんまさんをして、あいつかっこいいわと感嘆した)
2018年のFUJI ROCKの土曜日のヘッドライナーとして来日し、観客を熱狂と歓喜の渦にまいた、今をときめく、いやもはや代表するといっても過言ではない
そんなKendrick Lamarを今回は紹介いたします。

目次

Kendrick Lamarとは?

ラッパーとして活動を始めたのは2003年の16歳の頃で、この時リリースしたミックステープが注目を集めインディレーベルと契約しました。
その後、地道に活動を続け、2008年に現在ブラック・ヒッピーでラップグループを共に形成しているジェイ・のMVに出演することにより、に認められミックステープを作ったり、2010年に無料配信した曲がDr.Dreの目に留まり、Dr.Dreのレーベルと契約したりと着々とキャリアを重ねていきます。
そして、2011年にファーストアルバムSection 80を出したのち満を持して2012年にセカンドアルバムGood Kid, M.A.A.D Cityをリリース。するとこれが各評論誌で高得点を記録し、全米でのセールスも100万枚の大台を突破しました。
この勢いに乗り、2015年、3rdアルバムTo Pimp A Butterflyをリリースし、グラミー賞では最優秀ラップソング、最優秀ラップアルバムなどの5部門を受賞。そして2017年発売の4thアルバムDAMN.では不動の地位を確保しました。
その後、数年間活動休止状態でしたが、2022年4月18日、5枚目のスタジオアルバム、Mr. Morale & the Big Steppersを2022年5月13日にリリースすることを自身のウェブサイトで突如発表しましたあ。

Kendrick Lamarの曲は全体的に暗いので、Eminemのような曲調を期待していると戸惑うかと思いますが、聞けば聞くほどKendrick Lamarの魅力に引きずり込まれていくかと思います。
そんなKendrick Lamarのおすすめ人気曲、代表曲をピックアップします。

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Kendrick Lamarのおすすめ人気曲、代表曲

A.D.H.D(収録アルバム:Section 80)


ケンドリックラマーの記念すべきファーストアルバムの代表曲。80年代に生まれた世代の問題をラップした曲です。現実から目をそらすためにドラックをやりまくる周囲の人たち、ADHDの人、社会の闇をこの頃からリアルに切り込んでいます。

Bitch, Don’t Kill My Vibe(収録アルバム:Good Kid, M.A.A.D City)

メロウな雰囲気な曲で、Kendrick Lamarがで生きていくけどレベルが低く下らないヒップホップには染まらないぜ!という決意の内容の曲。

The Recipe(収録アルバム:Good Kid, M.A.A.D City)


Dr.Dreと共演した曲。裏打ちながらもかなりの勢いがあるビートに沿って、ラマーの攻撃的なラップが聴けます。

Backseat Freestyle(収録アルバム:Good Kid, M.A.A.D City)

「アーリンリンリン」という妙に耳に残るフレーズから始まり、スローテンポながらもラマーの力強いラップが感じられる作品。所々リズムを止めて変則的にエッジをきかせたラップをするのとかテクニカルでかっこいいですね。

Money Trees(収録アルバム:Good Kid, M.A.A.D City)

淡々としているもどこかメロディアスさを感じる曲。あと、フィートしたジェイ・ロックのラップがかっこいい。
少年時代のラマーが同町圧力により仲間と共に空き巣を企むというラマーの暗い出自が感じられる曲。

M.A.A.D City(収録アルバム:Good Kid, M.A.A.D City)


アルバムの表題のmad cityとはケンドリック・ラマーが生まれ育った場所のこと(ギャングの縄張りの近くだったらしい)を表している。イメージの通りラマーは貧困の蔓延る地域で過ごした。good kidはそんな中でもギャングにはならない自分を指している。

Swimming Pools (Drank)(収録アルバム:Good Kid, M.A.A.D City)

Swimming Poolというワードはアルコール中毒の「酒に溺れる」で比喩したもの。街の仲間たちと一緒にいる中でつきあいで酒を飲まないわけにはいられない状況が淡々と綴られている。
また、親友のデイブがギャングに襲撃され、ラマーの前で息絶えるというラストは衝撃的です。

King Kunta(収録アルバム:To Pimp a Butterfly)

黒人奴隷をテーマにしたクンタ・キンテをモチーフにした曲。アメリカに蔓延る黒人差別の現状と重ね合わせると共に、キングと自称することで力強さを感じる曲です。ラップも全体的に迫力がありサビのコーラスも心地いいです。

Alright(収録アルバム:To Pimp a Butterfly)

we gon' be alright というフレーズが耳に残る曲。俺達はこんな状況だけど最終的には大丈夫なんだと、黒人に希望を与える内容です。
若い子が理由もなく殺されている現状に抗議するパトカーに乗ったパフォーマンスも有名ですね。

I(収録アルバム:To Pimp a Butterfly)


全体的に明るい雰囲気の曲調。ラップもイキイキしていますし、ライブの時の盛り上がりっぷりも素晴らしい。
内容も自分らしくいようよという非常にポジティブなないようです。また、2015年のBETアワードでパトカーの上に乗ってAlrghtを披露したラマーは超クールでした。

These Walls ft. Bilal, Anna Wise, Thundercat(収録アルバム:To Pimp a Butterfly)

おしゃれな調の曲ですが、歌詞の内容は女のプッシーについての歌詞です。それを通して、性の快楽から自分の中にあるドス黒い感情を赤裸々に綴った、かなり陰鬱としたラップです。

Humble.(収録アルバム:Damn)

タイトルで謙虚なんて言ってるけど、そんなことを微塵も感じさせない内容の曲(笑)
このHumbleはてめーら謙虚になれって意味です。このてめーらは他のラッパー達のこと。
サビのBitch,Sit Down,Be Humbleのフレーズは爽快感満載で心地良いです。
ライブだと、観客に丸ごと歌わせてますね。
この曲のライブでの観客の大合唱は圧巻の一言。てか、オバマとメールしてるってすげーな、、

DNA.(収録アルバム:Damn)

自分はヒップホップで成功するのはDNA的に当然という俺様節を過激にラップで炸裂させている曲。イントロのI got,I got,I got,I got,Loyalty, got royalty inside my DNAというフレーズからいきなりめちゃくちゃかっこいいです。最後のSex, money, murder—our DNA邪悪な部分も含めてそれが俺だっ!って高らかに宣言するのもかっこいいですよね。
というか、この曲のI got,I got,I got ,I gotというフレーズってなんか耳に残りますよね(笑)

Loyalty(収録アルバム:Damn)

Rihannaとの共演で話題になった曲。スローテンポながらもサビのLoyaltyの繰り返しといい病みつきになる曲。歌の中で共に忠誠とは何かを語り合う中で自身の中の弱みを吐露している曲。

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Love feat Zacari(収録アルバム:Damn)

LAの新人ラッパー Zacariをフィーチャーした、ラマーが現在のガールフレンドにあてた曲。ストレートな愛をうたったバラードで逆に斬新。色々と衝撃的な内容の曲が多い本アルバムの中でも異色の曲ですね。

XXX(収録アルバム:Damn)

グラミー賞での圧巻のパフォーマンスでも話題になったとの共作。パブリック・エネミーやビースティー・ボーイズみを感じる前半の息つく暇もないアグレッシブかつハードコアなラップに、後半部ではU2のボノが登場、グルーヴ感を増し、最後まで緊張感を保ったまま曲は終わる。アメリカの犯罪、暴力問題、銃問題、そして一般社会から政治レベルで倫理観の欠如しているアメリカの現状をシニカルに語っています。

All The Stars feat SZA(収録アルバム:Black Panther)

自身がサウンドプロデュースで携わった映画『ブラックパンサー』の主題歌。タイトル通りアンビエトさと幻想的な雰囲気がはびこっている曲で、ラマーのキレのあるラップがかっこいいです。幸せについてうたった曲です。サビのAll the stars are closerのフレーズがとにかく美しいです。

King’s Dead (with Jay Rock, future and James Blake)(収録アルバム:Black Panther: The Album and Redemption)

各ジャンルのスーパースターが集結した作品。マーベル・コミックのスーパーヒーロー映画『ブラックパンサー』のサントラ盤からの曲で、王の死後の騒乱をうたった曲です。不穏なビートに乗せて、のとりとめもないメロウなラップももちろんのこと、後半のラマーのラップのアグレッシブさがたまらないです。

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family ties with Baby Keem(収録アルバム:)

ブラックパンサー以来の新曲。
このBaby Keemはラマーの実の従兄弟ということで血縁があるだけあってラップの息もぴったりです。
近況報告と俺は俺で周りに流されずにやっていくぜという決意を歌っています。

The Heart Part 5(収録アルバム:Mr. Morale & The Big Steppers)

5年ぶりの新作アルバムからのリードトラックです。
とにかく怒涛に畳み込まれるラップにただただ圧倒されますね、バックのマーヴィン・ゲイのI want Youをサンプリングしたトラックもスリリングながらもの陽気さもありエモーショナルでお見事です!正直、曲として完成しているのがすごい。
MVで、故ニプシー・ハッスルやウィル・スミス、はたまたカニエウエストといった人の顔を合成しておりそれぞれの人生に自分を投影した歌詞になっています。

N95(収録アルバム:Mr. Morale & The Big Steppers)

サンプリングされたトラックのテンポが速く、シンセサイザーのサウンドがよりリスナーの心を焦らして駆り立てます。
N95はコロナ禍で注目を浴びたマスクのことで、これをアメリカ社会の病理の喩えとして使っています。

Rich Spirit(収録アルバム:Mr. Morale & The Big Steppers)

落ち着いたトラックに、クールなビート、押し殺しているものの力強いラップが聞いていて心地よいですね。
バックで流れるOh~♪というコーラスもチルいですね

Count Me Out(収録アルバム:Mr. Morale & The Big Steppers)

聖歌みたいに始まり、そこからケンドリックの独白みたいな感じでトラックが始まります。世間の期待と個人の幸福とのギャップに苦しんでいる様が感じられます。

まとめ

個人的にまず聞いてほしい曲。アルバム

    1. Bitch, Don't Kill My Vibe

Bitch, Don't Kill My Vibe
ケンドリック・ラマー
2012/10/22 ¥250

  • Humble.
  • HUMBLE.
    ケンドリック・ラマー
    2017/03/31 ¥250

  • King Kunta
  • King Kunta
    ケンドリック・ラマー
    2015/03/16 ¥250

    アルバムは、上記三曲の中で気に入ったものの収録アルバムから聞けばいいと思いますが、今から入るなら最新作のDamnかな。

    おわりに

    いかがだったでしょうか。とにかく彼の曲はひたすらリアルで、聞いていれば必ずそのシリアスさに心が打たれると思います。
    ケンドリック・ラマーののパフォーマンスは見事なもので、世界を代表するアーティスト逝っても遜色のないものでした。
    ラップとか、、って思って距離をとっている人は騙されたと思ってぜひ聞いてみてください!めちゃくちゃかっこよいですよ!!

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