テクノミュージックの第一人者、テクノ四天王の一角、ケミカルブラザーズ。
そんな彼らのおすすめの曲を紹介したいと思います。
the Chemical Brothersとは?
1989年にマンチェスター大学で知り合いました、トム・ローランズとエド・シモンズ により結成され、1992年にダスト・ブラザーズ名義で活動開始。1994年には、ロンドンのパブ、ジ・アルバニーの地下で日曜の午後に行われていた伝説のクラブ・イベント「the heavenly sunday social」でDJを担当し、テクノ路線に移行して頭角を現していたアンダーワールドのサポートを務めるなどライヴ活動も開始し徐々にその名が知れ渡るようになりました。
このイベントには、ManicStreet Preachersなど当時のブリットポップ系のアーティストも顔を出しており、そこでそういったバンドとの交友関係も作りました。また、この頃にバンド名をかぶりの問題から現在の「ケミカルブラザーズ」に変更しました。
1995年に1stアルバム、『Exit Planet Dust』をリリースし、活動を軌道に乗せる。
そして、1996年に2ndアルバム『Dig Your Own Hole』をリリースすると、このアルバムが一気にヒット。
オアシスのノエル・ギャラガーをゲストボーカルに迎えた「Setting Sun」をリリースし、これがビートルズの楽曲「Tomorrow Never Knows」を現代に蘇らせたと評されました。
また、「Block Rockin’ Beats」がグラミー賞の「Best Rock Instrumental Performance」賞を受賞する。
1999年、3rdアルバム『Surrender』をリリース。前2作に比べてハウス色が増したものの、「Hey Boy Hey Girld」をはじめクラブミュージックの中心となり、1999年のWoodstockのライブはもはや伝説です。
これ以降、本国イギリスでは、8thアルバムの「Born in the Echoes」まで連続チャート1位というすごい記録を打ち立てています。
2019年に9thアルバム『No Geography』をリリースしました。
このようにケミカル・ブラザーズは、デビュー以来、ロックとダンス・ミュージックを繋ぐ架け橋としての役割を大きく担ってきたパイオニア的存在です。
the Chemical Brothersのおすすめ人気曲、代表曲、アルバム
Chemical Beats(収録アルバム:Exit Planet Dust)
ワウのように唸るシンセノイズに、ガツーンと轟くビート、ドッシリとしたベースライン、まさにテクノとロックの融合!って感じを体現してかっこいいです!
Leave Home(収録アルバム:Exit Planet Dust)
重厚なビートとフレーズがまさにデジロック。ドラムンベースがよりアグレッシブさを演出しています。スクラッチや、鳥の鳴き声をビートに組み込むなどサンプリングの真髄をふんだんに取り込んでいますね!
Block Rockin’ Beats(収録アルバム:Dig Your Own Hole)
ブロック・ロッキン・ビートという軽いフレーズを含みながら、コッテコテなサンプリングリズムで進行していく曲。
途中の転調部分といい、まさにテクノのお手本のような曲で今聞いても全く色褪せない興奮がそこにあります。
Setting Sun feat Noel Gallagher(収録アルバム:Dig Your Own Hole)
The Beatlesのサイケデリックソング”Tomorrow Never Knows”を模倣した曲で、”現代版Tomorrow Never Knows”という喝采で迎えられたこの曲。ドラムのビートに、エフェクトがかかりまくったギターが非常にクールです。
ノエルギャラガーのけだるそうなボーカルもビシッと決まっていてこの曲をより良いものにしてますね!
日産、エクストレイルのCMでもおなじみですね!
The Private Psychedelic Reel(収録アルバム:Dig Your Own Hole)
ハイテンポのリズムにあわせて、ドラムの打ち込みが暴れまくっています。
これでもか!と執拗に繰り返されるブレイクにやみつきになります!
Hey Boy Hey Girl(収録アルバム:Surrender)
ケミカルブラザーズのキラーチューンといえばこれ。
随所に現れる『Here We Go』のマリオみたいなフレーズが印象的な曲。段々と盛り上がっていくビートの構築が否応にも気分をハイテンションにしてくれます。途中の転調する部分もそっから最後の爆発に向けての一休憩って感じでよい。
Out of Control(収録アルバム:Surrender)
コミカルなビートで徐々に盛り上げていく、攻撃的なビートと地を這うようなテクノ音が見事です。ドラムマシンのかっこよさが光ってます。
Let Forever Be(収録アルバム:Surrender)
すごく伸びやかなノエルギャラガーのボイスに、キャッチーなメロディのベースとドラムが聞いていてすごくわくわくさせてくれます。
三菱地所のCMに使われてましたね。
Music: Response(収録アルバム:Surrender)
クラフトワークを彷彿させるコミカルな電子音やサンプリングが徐々に場をホットにしていきます。
キムタクが出ていたリーバイスのCMがスタイリッシュでかっこよかったですね!
Star Guitar(収録アルバム:Come with Us)
星のギターというタイトルを連想させるかのような、綺麗なサウンドで心をすっきりと浄化してくれます。電子音ってここまで心の琴線を震わせてくれるのかとびっくりします。
MVの流れていく風景も見ていて非常に心地が良いです。
Galvanize(収録アルバム:Push the Button)
アメリカのヒップホップグループA Tribe Called QuestのQ-Tipとのコラボ曲。ストリングスのような音のシンセが緊張感あふれる雰囲気にしており、そこにQ-Tipのラップが見事な化学反応を起こしています。
The Boxer(収録アルバム:Push the Button)
The Charlatansのボーカルをむかえた曲。めっちゃ開放的なポップロックって感じではじまりますが、徐々にテクノっぽさは鳴りを強め、コミカルな音作りといい、ノイズの躍動からのフローティングな感覚といいケミカルっぽさがどんどん侵食してきます。
Believe(収録アルバム:Push the Button)
デジロックらしく、まるで重機のごとくシンセノイズの躍動が聞いていてノリノリになります。特に光線銃のように鳴り響くシンセノイズとか聞いていてめっちゃテンション上がります!
Get Yourself High(収録アルバム:Singles 93-03)
いってしまえばGet yourself Highっていってるだけの曲、そこから回路がショートしたかのようにいろいろなパーカッションやボイスが入ってきます!
なんだけどなんか妙にやみつきになるんすよね。
The Golden Path(収録アルバム:Singles 93-03)
テクノソングっていうよりは、歌もののポップソングって感じもしますけど、ベース音はやっぱテクノっすね。色々な音が織り成すハーモニーが美しいです。
聞いていてなんだか幸せになれる、まさに黄金の道へと連れてってくれる曲。徐々に気持ちが高揚していきます。
Do It Again(収録アルバム:We are the Nights)
ミニマムにクールにDo It Againというフレーズが発せられ、なんていうか聞いていてビシッとなります(笑)聞いていて真顔なのに、心は盛り上がっているんですよね。
ずっと同じようなフレーズの繰り返しなのに飽きないのがケミカル・ブラザーズのすごいところですよね!
Saturate(収録アルバム:We are the Nights)
上り下りする音階のリズムに、どんどんと盛り上がっていく展開と聞いていてシンプルな音構成ながら夢中になってしまいます。
個人的に、めっちゃダンガンロンパっぽい曲だな~って思う。(笑)
The Salmon Dance(収録アルバム:We are the Nights)
なんていうかつかみどころのない曲。MVといい音作りといいふざけにふざけまくってる感満載です。でもこういう音の戯れこそテクノミュージックの面白いところですね。
Swoon(収録アルバム:Further)
音の粒がキラキラと輝いていて、綺麗すぎて圧巻の一言。聞いているだけで心が洗われていくのがわかります。Star Guitarに並ぶ煌びやかさです。
Don’t Think(収録アルバム:Further)
クラブに流れてそうなアゲアゲサウンド、ずっと同じようなフレーズの繰り返しですが、それでここまで盛り上がる出来になってるのは、さすがテクノ界の巨匠。とにかくDon’t Think Just Let It Flow、身を曲に委ねましょう!
ナタリー・ポートマン主演の映画『ブラックスワン』の挿入かとしても使用されました。
Another World(収録アルバム:Further)
タイトル通りこのまま異世界へと連れてってくれそうなタイムホールのような雰囲気を感じさせてくれます。音が段々と溶けていく様がエクスタシーを感じさせてくれます。
Go feat Q-Tip(収録アルバム:Born in the Echoes)
またまたQ-Tipとコラボしました。ドリルンベースのようなシンセのテンポに、ラップとノイズが躍動しています、まるでSFの宇宙ステーションの世界にいるかのような気分です。
Wide Open(収録アルバム:Born in the Echoes)
Beckとのコラボ曲。ノスタルジックな音がいいですな~~
Free Yourself(収録アルバム:Born in the Echoes)
覚醒をテーマした曲だけあって、かなり前衛的なメロディが斬新で、自分の内なる何かを解放でき進化しそうな気分にさせてくれます。
音がまるで実体を持っているかのように感じます。
Free Yourself(収録アルバム:No Geography)
Free Yourselfという自分を開放して目覚めなさいという号令の下、テクノサウンドの嵐で気づいたらダンスを踊ってしまってインす。
Got To Keep On(収録アルバム:No Geography)
不気味な雰囲気の中呪文のようにGot to Keep Onと唱えられながら、まるで広大な空間を自由に彷徨っているかのような夢遊感におそわれます。後半の金属音パートもグッド。
また、No Geograpy Tourのミシュラマンとトイレットペーパーマンが躍るMVはライブだとまじでテンションが上がります。
Eve Of Destruction(収録アルバム:No Geography)
キャッチーなビートに、打ち込みがどんどんと合わさっていく展開がかっこいいです。
PVのへんてこな戦隊ものはみていてコミカルで面白いです。
まとめ
個人的にまず聞いてほしい曲。アルバム
おわりに
いかがだったでしょうか。テクノ界の重鎮だけあって彼らの織り成すワールドは圧巻のものです。日本には結構な頻度で来日してくれるので、ぜひライブを見に行ってはいかがですか?
the Chemical Brothers好きにおすすめのアーティスト
Daft Punk
テクノミュージックを語るうえで、ダフトパンクは欠かせませんね。ケミカルブラザーズみたいなサンプリングの駆使の仕方をしています。
the Prodigy
ケミカル・ブラザーズと同じくテクノ四天王に数えられるアーティスト。ケミカルよりもよりアグレッシブな音になっています。