BIG4の一角にして、テクニカルな曲構成でヘビーメタル界に多大な影響を与えてきた、大佐ことデイブ・ムステイン率いるメガデス。
そんな彼らのおすすめの曲を紹介したいと思います。
Megadethとは?
1983年に、過度の暴力や飲酒行動、ドラッグといった問題行動によりメタリカを解雇されたデイブ・ムステインがロサンゼルスに失意のうちに戻る。その2ヶ月後、ベーシストのデイヴィッド・エレフソンと出会い意気投合、メタリカを超えるバンドを作ろうというコンセプトのもと、メガデスを結成しました。ちなみに、この出会いはデイブの会の下で好き勝手にベースを弾くエレフソンにキレた大佐が、ベランダに花瓶を投げつけ口論、喧嘩になったというものである(笑)
ボーカルは結局、デイブがすることとなり初期はメンバーは流動的であった。一時は、現スレイヤーのケリー・キングが在籍していたこともある。
1985年に1stアルバム『Killing Is My Business… And Business Is Good!』でデビュー。1986年に2ndアルバム、2ndアルバム『PEACE SELLS… BUT WHO’S BUYING?』をリリース、この頃から精密機械のごとく緻密な音楽性というアイデンティティが表象し始めます。1988年に3rdアルバム『SO FAR, SO GOOD…SO WHAT!』をリリース、これがアメリカでヒットし、バンドは初めてのプラチナムディスクを獲得した。しかし、その後、エレフソンの薬物問題等で一時期バンドは休止状態となる。その後、1990年に新たに新たにギタリストのマーティ・フリードマンとドラマーのニック・メンザを迎えて、4thアルバム『Rust in Peace』をリリース。このアルバムは、ムステインのアグレッシブなスタイルとマーティのメロディアスなスタイル、さらに音楽性も洗練されたヘビーメタルとなり、アメリカを中心に大ヒット、グラミー賞にもノミネートされた。この勢いのまま、1992年に5thアルバム『COUNTDOWN TO EXTINCTION』をリリース、この作品を好意的に受け止められメガデスの名を確固たるものとする。ただ、この頃からデイブがちょくちょくドラッグ問題を起こすようになる。この頃から徐々に歯車が狂い始め、1994年の6thアルバム『Youthnaisia』から音楽性が変わり始め、1999年の8thアルバム『Risk』では、ヘビーメタルが影を潜めた結果、商業的に失敗、さらにはマーティンやメンサが脱退する。
その後、2000年にバンドは解散することとなる。このままメガデスは終わったものかと思われていたが、時がたち、2004年に10thアルバム『THE SYSTEM HAS FAILED』をリリースし再結成。その後、2007年、11thアルバム『UNITED ABOMINATIONS』をリリースし、活動は軌道になり、現在に至るまで数年のスパンでアルバムをリリースし、ライブ活動も時々メンバーが移り変わりながらも行っています。
2017年に2016年にリリースした15thアルバム『Dystopia』の「Dystopia」が『第59回グラミー賞』最優秀メタル・パフォーマンス部門を受賞しました。
2021年5月、結成メンバーでもあるベーシストのデイヴィッド・エレフソンが児童買春の疑いで告発されたため、メガデスから解雇されました。
Megadethのおすすめ人気曲、代表曲、アルバム
Mechanix(収録アルバム:Killing Is My Business… and Business Is Good!)
とにかく疾走感にすべてをささげた曲。このアグレッシブさこそスラッシュメタルの醍醐味ですね。
昔デイブ・ムステインが在籍していたMetallicaのThe Four Horsemanをアレンジした曲です。
Rattlehead(収録アルバム:Killing Is My Business… and Business Is Good!)
速くてかっこいい、スリリングな曲。絡むようなギターソロが余計かっこいい。
暴風雨のような曲です。
Last Rites / Loved to Deth(収録アルバム:Killing Is My Business… and Business Is Good!)
叫ぶムステインに、正統派なリフが絡みつくような病的なスラッシュメタルです。狂気に満ちた名曲です。
Wake Up Dead(収録アルバム:Peace Sells… but Who’s Buying?)
殺伐とした雰囲気ですがとにかくカッコいい曲。カミソリのように鋭いギターリフに、ヘヴィネスが渦巻いていて聞き手を引きずり込んでいきます。エレフソンのベースが殺人的に物騒でそこが良い!!
Peace Sells(収録アルバム:Peace Sells… but Who’s Buying?)
イントロのコミカルなベースから最高、それにミドルテンポでザクザク迫ってくる緊張感もありながら、キャッチーなサビとまさに二十面相な曲。
サビの「Peace sells but who’s buying ?」という皮肉たっぷりなフレーズが、キャッチーなメロディに乗せて、後半だとテンポアップでうねりまくるのが最高!!
In My Darkest Hour (収録アルバム:So Far, So Good… So What!)
歌詞もメロディも、全てがダークなのですが、それでもその中に美しさを見出さざるを得ない曲。
憤怒と悲哀に包まれたリスナーの心をギシリと掴んで離さない曲です。後半の疾走は感情の爆発ですね。
Holy Wars… The Punishment Due (収録アルバム:Rust In Peace)
イントロのザクザクとしたリフからもう名曲だとわかるメガデスの代表曲。もういきなりガツーンとぶち抜かれる衝撃的なカッコよさ、緻密なまでのテクニカルさ、それに絡むようにマーティのメロディアスなギターと語るにも尽くせない素晴らしさ。荒廃した雰囲気で進行しながら、展開はドラマティック、全体を張り詰める緊張感がたまりません。
Hanger 18(収録アルバム:Rust In Peace)
イントロの危機感あふれる感じから、スラッシュメタルらしくヘヴィネスあふれるリフでおりなすハーモニーがどこか不安定な感じででもそこがかっこいい。中盤からのギターソロのうねる感じにはしびれまくりですね。前半と後半、全然雰囲気違うし最初は違和感感じるかもしれないけど、何度も聞くとこの展開にドはまりするはず。
Tornado of Souls(収録アルバム:Rust In Peace)
ザクザクと空気を切り裂きながら疾走するスラッシュのお手本のようなワイルドな曲。そのくせ物悲しくもあり哀愁的かつ耽美的なアートのような曲。
特に演歌のこぶしがきいたかのようなマーティのギターソロは唯一無二の素晴らしさです。
Take No Prisoners(収録アルバム:Rust In Peace)
疾走感とコーラスが芸術的に素晴らしい。刻まれるギターにベースの跳ねまくる感じがかっこいい!一辺倒に突き進むのではなく、所々休止するのが緊迫感を逆に押し出せてていい!!
Poison Was the Cure (収録アルバム:Rust In Peace)
メガデスの中でも最速な曲、とにかく速い、速過ぎる。イントロの重くごっついベースソロからのコントラストがすごい、ギターもドラムも大忙しですよ、こんなの。
Symphony of Destruction(収録アルバム:Countdown to Extinction)
個人的にメガデスさ満開なのがこの曲。ヘビーながらもどこかきゃっちーなリズムに乗っかって進行していく曲が独特な緊張感、グルーブ感を産んで渋めのヘビーなスラッシュメタルを形成してます。この機械的な雰囲気がまさにメガデスですよね!
Countdown to Extinction(収録アルバム:Countdown to Extinction)
哀愁とグルーヴ感の奏でるハーモニーが、徐々に破滅へと向かっていく美しさをこれでもかと表現しています。強烈な悲愴感がたまらないですね。
Skin o’ My Teeth(収録アルバム:Countdown to Extinction)
シンプルにかっこいい、ノリとキレがある曲。大分、角は取れた感あるけどそれでも、かっこいいのはさすがメガデス。
Sweating Bullets(収録アルバム:Countdown to Extinction)
面白く色々と実験的な曲、シャッフルビートが炸裂していて、それでいてサビはカッコいいです。
À tout le monde (収録アルバム:Youthanasia)
ヘビーでスローテンポながら、きちんとグルーヴィーでサビの美しき哀愁がなんとも言えず快感。
轟音ギターとアルペジオのコントラストも美しすぎます。
Train of Consequence(収録アルバム:Youthanasia)
パワー炸裂、イントロはまじでヘヴィネス、それでも意外とキャッチーな曲。ザクザクと迫り来るリフと、メロディアスなサビがイイ感じに違和感ないですね!
Trust(収録アルバム:Cryptic Writings)
ヘビーで大人しめな曲ですが、それでもメガデスの魅力が十分に詰まった曲。このドラムのイントロからしてもうかっこいいです。ドラマティックかつニヒルな曲です。
She-Wolf(収録アルバム:Cryptic Writings)
凄いメロディアスでクールな曲。メロディアスなギターの応酬がまるで戦闘機の空中戦みたいでかっこいい。サビに到達した瞬間のエクスタシーもいいですね~
Crush ’em(収録アルバム:Risk)
キャッチーでかっこいい曲、バンドがほぼ解散状態だったことを考えると、このポップさは新たな境地を模索している感があって逆に儚さを感じて僕は良いですね。
Dread and the Fugitive Mind (収録アルバム:The World Needs a Hero)
まさにデイブらしい語りから始まる曲。それがドラマティックにギターとともに展開されていきます、特にサビのリフはカッコいいですよ!!ラストのなきのギターも必聴。
Kick the Chair(収録アルバム:The System Has Failed)
復活メガデスを象徴する、まるで今まで溜め込んでいたものを全てアグレッシブに発散している曲。
このゾクゾクとするギターリフこそメガデスの真骨頂ですよね!まさにインテレクチュアル。
Washington Is Next!(収録アルバム:United Abominations)
ダークな哀愁が支配するスリリングな曲。イントロのヘビーさといい、バッキングといい随所が光りますね。
Head Crusher(収録アルバム:Endgame)
印象的なギターのリフに、疾走とミドルテンポの転換が面白い曲。まさにガツーンときます。
Sudden Death(収録アルバム:Th1rt3en)
リードギターのテクニカルな感じがいいですね~
Kingmaker(収録アルバム:Super Collider)
ストレートな曲。中々ロック寄りな曲ですがいかしてますよ。
ライブの時の、トランプが降り注ぐ映像は見ていてかっこよかったですね!
Dystopia(収録アルバム:Dystopia)
タイトルナンバー。イントロの爽快感と物憂いさが混じった感じに一気に引き込まれます。
ギターソロの応酬もかっこいいっす。
まとめ
個人的にまず聞いてほしい曲。アルバム
名盤Rust in Peaceから聞きましょう!!
おわりに
いかがだったでしょうか。インテレクチュアルメタルといわれるメガデスの曲はどれもかっこよかったでしょう!!
けっこう来日はしてくれているので、ライブのさらにヘビーさあふれるメガデスを見てみてはいかがでしょうか??
Megadeth好きにおすすめのアーティスト
Metallica
同じスラッシュ四天王にして、デイヴムステインが過去に在籍していたバンドとして