ブルーノートが誇るテンポラリージャズの巨匠、ロバート・グラスパー。
そんな彼のおすすめの曲を紹介したいと思います。
Robert Glasperとは?
1978年4月6日、テキサス州ヒューストン生まれ。ピアニスト、作編曲家。母親の影響で、一家が住む教会でピアノを弾き、ゴスペルやジャズ、ブルースといった音楽に触れる。青年期に入り、ヒューストンの有名なハイスクール・フォー・ザ・パフォーミング・アーツへ入学。卒業後、マンハッタンのニュー・スクール・ユニヴァーシティに入学。在学中にクリスチャン・マクブライド、ラッセル・マローン、ケニー・ギャレットなどとギグを行う。その後、ニコラス・ペイトン、ロイ・ハーグローヴ、テレンス・ブランチャード、カーメン・ランディ、カーリー・サイモン、ビラル、Qティップ、モス・デフなど、ジャズ~ヒップ・ホップまで幅広い分野の面々と共演しました。 2003年、デビュー・アルバム『Mood』をリリース。これが噂を呼び、2005年、ブルーノートと契約。同年、移籍第1弾『Canvas』をリリースし、ジャズやゴスペル、ヒップホップ、R&B、オルタナティブなロックなどのエッセンスを取り入れた革新的なスタイルで、各方面から高い評価を得る。 2007年、ジャズとヒップホップを結びつける究極のピアノ・トリオ作『In My Element』を発表し、ブルーノートの新世代ピアニストとしてさらに注目を浴びる。2009年、よりアコースティック志向の“トリオ”とよりヒップホップ志向の“エクスペリメント”の自身が推進する2つのバンドを1枚に集約した、グラスパー本来の姿を投影した話題作『Double-Booked』を発表し、グラミー賞にもノミネートされた。そして2012初の”エクスペリメント”のみで構成された『Black Radio』をリリース。2013年のグラミー賞のBest R&B Albumを見事に受賞。2013年に『Black Radio 2』をリリース。前作に引き続き2015年のグラミー賞のBest Traditional R&B Performanceを受賞。2015年にカバー作『Covered』をリリース。2016年に『ArtScience』をリリースしました。
2019年に『Fuck Yo Feelings』をリリースしました。
Robert Glasper TrioとRobert Glasper Exoeriment名義の違いは、厳密なものはないのですが、ロバートグラスパー曰く、アコースティック・伝統ジャズ志向の“トリオ”と、ヒップホップ・ニュージャンル志向の強い“エクスペリメント”というものになってます。
Robert Glasperのおすすめ人気曲、代表曲、アルバム
Maiden Voyage/Everything in its right place(収録アルバム:Mood)
Herbie Hancockの”Maiden Voyage”と、ロックバンドのRadioheadの”Everything In Its Right Place“をアレンジし、見事にきっちりとした落とし込んだ名曲です。
F.T.B.(収録アルバム:In My Element)
さざめくグラスパーのピアノに、ダミオン・リードの妙に変調しながらも正確な音で刻まれるリズム、ベースのぬくもりといい聞いていて心が非常に落ち着いていくジャズナンバー。ぜひお酒を片手にどうぞ。
All Matter(収録アルバム:Double-Booked)
かなり変則的なリズムが聞いていてハラハラさせてくれるジャズナンバー。全演奏陣の息がぴったりで、極限の緊張感のもと見事に聞いていて痺れます。特にこのリズムについてくるだけじゃなく、音の大きさまでピッタリなクリス・デイヴのドラミング力の高さよ、、
後半のボーカル含め盛り上がっていく感じもドラマティックでいいですね!
Ah Yeah Ft. Musiq Soulchild And Chrisette Michele(収録アルバム:Black Radio)
しっとりとしたメロディに、ピアノの美しいメロディが玉の流水のごとく流れています。Musiq SoulchildとChrisette Micheleのソウルフルで落ち着いたボーカルも素晴らいです、聞いていて心が落ち着いていくのがわかりますね。
Gonna Be Alright (F.T.B.) ft. Ledisi(収録アルバム:Black Radio)
レデシーをフィーチャリングしたF.T.B.のボーカル有バージョン。
こちらも趣深くていいですよ~
Afro Blue (Feat. Erykah Badu)(収録アルバム:Black Radio)
ジャズのスタンダードナンバーであるAfro Blueをエリカ・バドゥを迎えてカバーした本作。リズム隊、グラスパーの電子ピアノ、柔らかなフルートの音色といった音が見事に一貫性を持っていて、この空気感が聞くものを圧倒します。
Smells Like Teen Spirit(収録アルバム:Black Radio)
ご存知ニルヴァーナの名曲、Smells Like Teen Spiritを、ロバートグラスパーらしいネオソウル感溢れるサウンドで、原曲の粗削り感はないものの、違った側面で見事にカバーしています。
Cherish the Day ft.Lalah Hathaway(収録アルバム:Black Radio)
Sadeのナンバーのカバー。Lalah Hathawayをフィーチャリングしたものです。原曲に比べて、グラスパーのピアノがメロディの主導権を大きく握り、それにレイラ・ハサウェイのノビの強いボーカルが見事に重なり合っています。ケイシーのボイスチェンジボーカルとレイラの掛け合いの部分は特に必聴。
Big Girl Body(収録アルバム:Black Radio 2)
とりとめなく流れるピアノの旋律が、けっこうアップテンポで、感じ走っているかのようです。ラストのうねりまくるホーンもくそかっこいいですね!
Let It Ride feat Norah Jones(収録アルバム:Black Radio 2)
ノラ・ジョーンズという、今のジャズを代表する者同士のコラボソング。マーク・コレンバーグの精密機械のごとく正確無比なドラミングのリズムに、絹のようなグラスパーの優しいピアノとノラの力強くも心を落ち着かせてくれるボーカルが見事に織り成しあって一つの曲を紡いでいます。
Calls ft. Jill Scott(収録アルバム:Black Radio 2)
Jill Scott を迎えた楽曲。しっとりとしたメロディの中、強く歌い上げるジルのボーカルが良いですね。
I Stand Alone(収録アルバム:Black Radio 2)
コモンとパトリック・スタンプをフィーチャーした曲。ジャズというより、ヒップホップって感じですけど、サビのキャッチーさといい非常に聞いていて爽快な曲。ピアノの旋律が、落ち着かせもするしテンションもあげてくるしで、見事の一言。
So Beautiful(収録アルバム:Covered)
Ghetto Walkin'(収録アルバム:Everything’s Beautiful)
Bilalのボーカルに、グラスパーのピアノ、ジャズの巨匠マイルス・デイヴィスのトランペットの演奏をうまく現代に蘇らせた作品。コンテンポラリージャズらしく、色々なサウンドが追加されていてバラエティがより豊かになってます。
Day to Day(収録アルバム:ArtScience)
ストリングスも交えたディスコブギー調に仕上がっているこの曲。、ケイシー・ベンジャミンが作詞作曲&ボーカルです。ファンク色が強くつい思わず体を揺らしてしまうグルーヴ感が感じられますね!!オートチューンされたボーカルもムードをより良いものにしています。
明るめな雰囲気も気持ちが晴れ晴れとして良いですね!
No One Like You(収録アルバム:ArtScience)
ゆっくりと流れるメロディと穏やかなエレクトーンの音色につい現を抜かしてしまいそうになりますが、AORにありそうなメロディーで,ゆったりと優雅にスウィングする夢見心地な大作。途中,サックスやピアノのインプロビゼーションは圧巻の一言。
All I Do (feat. SIR, B Kelly, Song Bird)(収録アルバム:Fuck Yo Feelings)
西海岸R&Bシンガー・ソングライターSiRとBridget Kelly、Song Birdをフィーチャリング。
ピアノの優しいメロディにハスキーながらもアンビエントなボーカルが見事に調和しています。
まとめ
個人的にまず聞いてほしい曲。アルバム
Black Radioから聞くのが良いかと思います。
おわりに
いかがだったでしょうか。ロバートグラスパーのコンテンポラリージャズは、かなり素晴らしいものでしょう。
ぜひ聞いてみてください。
Robert Glasper好きにおすすめのアーティスト
D’Angelo
ネオソウルを代表するディアンジェロ。R&Bよりでジャズというわけではないけど、音楽性は似てるかと、特にエクスペリメントの法。ドラマーがクリスデイヴだったりとメンバーも一部かぶったりしてます。