Asgeirのおすすめ人気曲、代表曲、アルバム

Kim Matthäi Leland, CC BY-SA 3.0 , via Wikimedia Commons

透明感のあるファルセットボイスとエレクトロニカやフォークを融合させた幻想的なサウンドで人気のアウスゲイル。
そんな彼のおすすめの曲を紹介したいと思います。

Asgeirとは?

Asgeir(アウスゲイル)は、北欧アイスランド出身のシンガーソングライター/マルチインストゥルメンタリストです。本名はアウスゲイル・トラウスティ・エイナルソン(Ásgeir Trausti Einarsson)。
2012年、弱冠20歳でリリースしたデビュー・アルバム『Dýrð í dauðaþögn(邦題:神々のうたごえ)』が、アイスランド国内で歴史的な大ヒットを記録。「国民の10人に1人がこのアルバムを持っている」という驚異的な社会現象を巻き起こし、同国の音楽賞を総なめにしました。
その才能に惚れ込んだアメリカのシンガーソングライター、ジョン・グラントの協力により、英語盤『In the Silence』を世界リリースすると、その美しく儚い歌声とサウンドは瞬く間に世界中で評価されました。
彼の音楽性は、繊細なアコースティック・フォークと、現代的なエレクトロニカを絶妙に融合させた「フォークトロニカ」と呼ばれるスタイルが特徴です。透き通るようなハイトーン・ボイス(ファルセット)は「天使の歌声」とも称され、聴く者の心を浄化するような力を持っています。
また、彼の楽曲の歌詞の多くは、70歳を超える彼の父親(詩人のエイナル・ゲオルグ)が手掛けており、アイスランドの自然や人生観を投影した詩的な世界観も大きな魅力の一つです。日本での人気も高く、フジロックフェスティバルへの出演や単独来日公演も成功させています。

Asgeirのおすすめ人気曲、代表曲、アルバム

Summer Guest (収録アルバム:In the Silence)

Ásgeir – Summer Guest

彼の原点とも言える、シンプルで美しいフォーク・ソング。繊細なアコースティック・ギターの爪弾きと、透き通るようなファルセット・ボイスが、アイスランドの短い夏の情景を優しく描き出しています。派手な装飾を削ぎ落としたからこそ際立つ、メロディの純粋な美しさに心が洗われます。

King and Cross (収録アルバム:In the Silence)

Ásgeir – King And Cross

世界的なブレイクのきっかけとなった代表曲。フォーク的なギターのイントロから一転、軽快なエレクトロ・ビートが重なる展開が特徴的です。「フォークトロニカ」の完成形とも言えるサウンドで、キャッチーでありながら、北欧特有のひんやりとした空気感と神秘性を纏っています。

Torrent (収録アルバム:In the Silence)

Ásgeir – Torrent (Official Video)

静かなピアノの弾き語りから始まり、後半にかけて轟音のようなバンドサウンドへと劇的に展開するスケールの大きな楽曲。タイトル通り「激流」のようなエネルギーが放出されるクライマックスは圧巻で、ライブパフォーマンスにおいてもハイライトとなる、力強くエモーショナルなナンバーです。

In the Silence (収録アルバム:In the Silence)

Ásgeir – In The Silence

アルバムのタイトルトラックで、Bon Iver(ボン・イヴェール)を彷彿とさせるような静謐なインディー・フォーク。孤独や静寂の中にある美しさを肯定するような歌詞と、幾重にも重ねられたボーカル・ハーモニーが、聴く人を幻想的な世界へと誘います。

Going Home (収録アルバム:In the Silence)

Ásgeir – Going Home (The Toe Rag Acoustic Sessions)

人生の旅路や死生観をテーマにした、哲学的で荘厳なバラード。ゆったりとしたテンポの中で、アウスゲイルのボーカルが力強く響き渡ります。シンセサイザーと管楽器が織りなす重厚なサウンドスケープは、故郷への帰路のような安心感と、どこか切ない余韻を残します。

Unbound (収録アルバム:Afterglow)

Ásgeir – Unbound (Official Video)

2ndアルバムからのリード曲で、大胆にエレクトロニック・サウンドへ舵を切った意欲作。グリッチノイズや変則的なビートを取り入れた実験的なプロダクションですが、その中心にある彼の歌声は変わらず温かいままです。氷河の底から響いてくるような、ダークで美しい新境地を開拓しました。

Stardust (収録アルバム:Afterglow)

Ásgeir – Stardust (Official Video)

彼の楽曲の中で最もポップで、80年代風のノスタルジーを感じさせる一曲。キラキラとしたシンセサイザーと弾むようなリズムが特徴で、メランコリックな歌詞との対比が印象的です。キャッチーなメロディセンスが光る、ドライブにもぴったりな爽やかなトラック。

Youth (収録アルバム:Bury the Moon)

Ásgeir – Youth (Official Music Video)

自身の幼少期の思い出を綴った、郷愁あふれる名曲。アコースティック・ギターと柔らかなホーン・セクション(金管楽器)のアレンジが、子供の頃の無邪気で自由な記憶を呼び起こします。冬の夜に暖炉のそばで聴きたくなるような、心温まるフォーク・ソングへの回帰作です。

Pictures (収録アルバム:Bury the Moon)

Ásgeir – Pictures

映画のサウンドトラックのようにドラマチックな楽曲。静かなピアノとアコースティック・ギターから始まり、徐々にビートが加わって壮大な広がりを見せます。アイスランドの厳しい自然と、そこで生きる人々の感情を映し出したような、映像喚起力の高い一曲です。

Lazy Giants (収録アルバム:Bury the Moon)

Ásgeir – Lazy Giants (Official Music Video)

ギターのタッピング奏法を用いたリフが印象的な、グルーヴィーなナンバー。少し気怠げなボーカルと、ミニマルなドラムビートが心地よい揺らぎを生み出しています。派手な盛り上がりよりも、抑制されたクールな美学を感じさせる、洗練されたモダン・フォークです。

Snowblind (収録アルバム:Time on My Hands)

Ásgeir – Snowblind

ヴィンテージなシンセサイザーの音が前面に出た、疾走感のあるエレクトロ・ポップ。吹雪(Snowblind)の中を突き進むようなドライヴ感があり、彼のディスコグラフィの中でも特にダンサブルな仕上がりです。冷たい電子音と有機的な歌声のバランスが絶妙に保たれています。

Borderland (収録アルバム:Time on My Hands)

Ásgeir – Borderland

R&Bやソウルの影響を感じさせる、深みのあるグルーヴが特徴の楽曲。ベースラインが強調されたビートの上で、アウスゲイルがファルセットを駆使して甘く切なく歌い上げます。これまでのフォークやエレクトロの枠を超え、ボーカリストとしての表現力がさらに深化したことを証明する一曲です。

まとめ

個人的にまず聞いてほしい曲。アルバム

  1. King and Cross (アルバム『In the Silence』)
  2. Torrent (アルバム『In the Silence』)
  3. Stardust (アルバム『Afterglow』)

おわりに

いかがだったでしょうか。Asgeirの音楽は、静寂と情熱が同居するアイスランドの風景そのもののような美しさがあります。アコースティックな響きと電子音の冷たさが混ざり合う独特のサウンドは、一人で静かに過ごしたい夜や、心を落ち着かせたい時に最適です。ぜひ聞いてみてください。

Asgeirを聞くならおすすめの他アーティスト

Bon Iver

Asgeirが好きなら、アメリカのインディー・フォーク・バンド、Bon Iverの世界観もきっと気に入るはずです。
初期のアコースティック・ギターを中心とした素朴なフォーク・サウンドから、徐々に実験的な電子音を取り入れたスタイルへと変化していく過程や、中心人物ジャスティン・バーノンのファルセット・ボイスによる多重コーラスは、Asgeirに通じる美学と精神性を持っています。「Skinny Love」や「Holocene」などが特に有名です。

Sigur Ros

北欧のアンビエントなサウンドがお好きな方は
https://enjoynglish.tokyo/music/artist/rec_sigurros